毎日の平穏な生活に欠かせないのが、近所の人との良好な関係です。
国土交通省の「マンション総合調査」(令和5年度)によると、「特にトラブルがない」と答えたマンションはわずか16.0%。じつに8割以上のマンションが、何らかのトラブルを抱えている計算です。中でも最多は「居住者間のマナーをめぐるトラブル」で60.5%にのぼります。
自治会など地域ぐるみの活動が活発でない地域も増え、近所づきあいは昔よりも希薄になってきています。だからこそ、一度トラブルになるとこじれやすいことも!
トラブルになりやすい要素がある場合は、トラブルを起こさないための対策をしっかり行いましょう。
子どもがいる
住民同士の苦情で多いのが子どもに関するトラブルです。
・家の中で走る音がうるさい
・朝から騒ぐ声がうるさい
・家の周りでボール遊びをされて迷惑
・マンションのエントランスがたまり場になっている
などなど、子どもに関する苦情はあげればキリがありません。
昔と違って遊ぶ場所がないから仕方ない、子どもなんだから仕方ない、と思ってくれる人ばかりではありませんし、迷惑をかける側からそんな言い訳をしたもんなら、関係はますますこじれます。
そうは言っても、子どもに動くな、騒ぐな、と言ってもなかなかその通りには出来ません。
大事なのは、少しでも周りの迷惑にならないように対策を練り、そして努力していることをわかってもらうこと。
一日中おとなしくするのは無理でも、朝や夜などは騒がしくしてはいけないこと、集合住宅では下の人の迷惑になるから家の中で飛んだり走ったりしないことなどは集団で生活する上でのルールとしてぜひ子どもに教えておきたいことです。
ただし、しっかりと教えたからといってすぐに出来るようになるわけではありません。ついつい走ってしまった時のために、小さいうちは厚手のコルクマットなどを敷いて対応しておくとより安心です。
できることを全てやったら、あとは印象を良くすること。
どこの誰だか知らない子どもの声は騒音ですが、隣の◯◯ちゃんの泣き声は
「大きくなったのね、今日も元気ね。」
と、肯定的に受け止めてもらえるようになります。
引っ越してきた時、子どもが生まれた時は近所の人に挨拶を。
「騒がしくなってしまってすみません。」
と、手土産を持って挨拶に行っておくことで印象はだいぶ変わります。
もちろん日頃の挨拶も欠かさずに!挨拶ついでに一言二言話せる間柄になれば、最近うるさくないですか?と様子を伺いやすいです。
雨の日など、家の中でエネルギーが有り余ってしまう日は、いっそ室内遊び場で発散させるのも手です。わが家の周辺なら「世田谷・杉並の室内遊び場8選|雨の日に八幡山から行ける2026」や「雨が降ったら多摩センターへ 子どもが喜ぶ室内遊び場3選」も参考にしてください。
ペットを飼っている
子どもについで苦情が多いのがペットのトラブル。
先ほどの国土交通省の調査でも、居住者間トラブルの具体的な内容として「ペット飼育」は14.2%と、生活音・違法駐車に次ぐ3番目に挙げられています。
こどものドタバタ走る音よりも、ペットの足音の方が耳につくという声もよく聞きます。
まずは対策としてケージと防音マットを用意することです。
あとはむやみに吠えたり鳴いたりなどはできるだけしないように、上手に育てることも大切です。
なかなか言うことを聞いてくれない時は、ペットトレーナーやしつけ教室を利用してみるのもお勧めです。
生活が不規則
在宅勤務が珍しくなくなり、日中も家に人がいるのが当たり前になりました。お互いの生活音に気づく機会は、昔より確実に増えています。
夜中遅くまで音楽を聞いたりテレビを見たりするなら、音のボリュームには十分に気をつけてください。
また、いくら静かに暮らしていても生活音は必ず発生します。
昼間仕事で、夜しか洗濯機を回せない、早朝に掃除機をかける習慣があるなども、感じる人によっては騒音となることも。
生活音はお互いさまなところもありますが、マンションであれば、近所の部屋の寝室の真上やすぐ横の掃除だけは週末や昼間にするようにしたり、なるべく静音設計の家電を選ぶなどの工夫も大切です。
それでも苦情がやまない場合は、壁や床が防音になっていないのかもしれません。
騒音もれは窓が原因なことも多いです。
床は大規模なリフォームをしないとどうしようもありませんが、窓ならば手軽にリフォームが可能です。
窓を二重サッシにしただけでも音漏れはだいぶ和らぎます。
逆に、近所の騒音に悩まされている方は「クレーマー扱いされないために!ご近所トラブル第一位の騒音問題を穏便に解決するポイント」の記事を参考に。
車を持っている
国土交通省の調査では、居住者間トラブルの具体的な内容として「違法駐車」が18.2%。実は生活音に次ぐ2番目の火種が、車なのです。
マンションなど、大規模な駐車場がある場合は出庫時入庫時のトラブルが起きやすいです。
特に機械式は待ち時間も長く、出入口も狭いことが多いため、朝の急いでいるときなどはみんなイライラしているので、少しのんびりしているだけでも喧嘩になってしまったりします。
普段近所付き合いをあまりしていない男の人同士が接するということも、トラブルが起きやすい要因の一つです。
出庫入庫の際は譲り合いの気持ちで。
機械式は混んで当たり前、待って当たり前の気持ちで、時間に余裕を持つようにしましょう。
また、一軒家の場合は、お客さんが来た時などの一時駐車が問題になることも多いです。
私道が近隣の暗黙の来客駐車スペースになっている場合などは、お互いに声を掛け合ったり、移動しやすいように連絡先を書いたメモを残すようにしたりして、なるべく迷惑にならないように使いましょう。
運の悪い人
こう言っては身も蓋もありませんが、結局トラブルに巻き込まれるかどうかは運次第です。
上に書いた条件に当てはまる人は世の中にたくさんいます。
でも、その人たち全てが苦情を言われているわけではありません。
騒音を出す側、騒音と感じる側、どちらかの感覚がちょっとずれていた場合に悲劇が起こります。
夜遅くに子どもに部屋でなわとびを練習させる親、子どもがいる家族だという認識だけでその家の子どもが家にいない時の音まで苦情を言い出す隣人。
近所にいる場合はどちらも不運としか言いようがありません。
困った人がたまたま近所にいただけで、理不尽に不自由な生活を強いられてしまう恐れは常にあります。
そして、得てしてそういう人はなかなか自分からは引っ越して行かないもの。
そんな状況を改善するには、こちらが引っ越すしかない場合もあります。
それこそ理不尽に思うかもしれませんが、対応に疲れ果てて普段の暮らしができなくなるくらい参ってしまったら、引っ越しという選択肢も考慮してみてください。
一人で抱え込まない。無料の相談窓口を知っておく
万が一トラブルがこじれてしまったとき、相手と直接やり合うのは一番やってはいけない対応です。感情のぶつけ合いになった時点で、解決は遠のきます。
2026年のいま、無料で使える相談窓口は意外と揃っています。
・管理会社・管理組合(賃貸なら大家さん):集合住宅ならまずここ。「掲示で全体に注意喚起してもらう」形なら、誰が言ったか分からず角が立ちません。
・自治体の相談窓口:世田谷区なら各総合支所の「区民相談室」で日常の困りごとの相談や、弁護士による法律相談(予約制)を受け付けています。多くの区市町村に同様の窓口があります。
・警察相談専用電話「#9110」:事件になる前の困りごとを相談できる全国共通の番号です。受付は平日の日中が基本(地域により異なります)。身の危険を感じる緊急時は迷わず110番を。
・法テラス・サポートダイヤル(0570-078374):国が設立した法的トラブルの総合案内所。平日9時〜21時、土曜9時〜17時に、状況に合った法制度や相談先を無料で案内してくれます。
それでも解決の糸口が見えない、嫌がらせの証拠や相手がつかめない。そんな深刻なケースでは、ご近所トラブル解決をサポートしてくれる探偵事務所に相談するという手段もあります。
まとめ
家自体や周りの環境は事前に調べることが出来ますが、住民の性格までは住んでみるまではわかりません。
もし、あなたの周りに困った住人がいないのならばそれはすごくラッキーなこと!
お互いが気持ちよく過ごせるように気遣いができる、そして相手の立場に立って周りと接することができる人が多いということですね。
さて、あなたは5つの要素のうち、いくつ当てはまりましたか?
くれぐれも自分がトラブルメーカーとならないように、日頃の生活や態度には気をつけるようにしましょう。
騒音に悩まされている側の方は、こちらの記事も参考に!
→「クレーマー扱いされないために!ご近所トラブル第一位の騒音問題を穏便に解決するポイント」







