
防災の日に見直す家庭の備え|八幡山・世田谷の在宅避難【2026】
9月1日の防災の日は、防災グッズを買い足すための日ではありません。いちばん効くのは、「家にあるもので、電気も水も止まった3日間を乗り切れるか」を一度シミュレーションしてみることです。
私自身、備蓄は「そのうちやろう」と後回しにしてきた側の人間でした。でも調べていくと、八幡山・世田谷で本当に必要な備えは、テレビで見る大がかりなものとは少し違うと気づきます。地元のリスクに合わせて、今日から無理なく始められる形に整理しました。
なぜ9月1日なのか、を知ると備えが続く
防災の日が9月1日なのには、はっきりした理由があります。1923年のこの日に関東大震災が起き、死者・行方不明者は10万5千人あまりにのぼりました。暦の上では台風が来やすいとされる「二百十日」にあたり、1959年の伊勢湾台風の甚大な被害も後押しして、1960年に制定された日です。
つまり9月1日は、地震と台風という二つの災害を同時に思い出すために選ばれた日付なんです。由来を知ると、「今日は点検の日」という意識が自然と続きます。防災用品の点検日は3月・6月・9月・12月の各1日と決められているので、年4回、季節の変わり目に棚を開ける習慣にしてしまうのが結局いちばん楽です。
八幡山・世田谷で本当に効くのは「在宅避難」の備え
意外に思われるかもしれませんが、八幡山周辺で警戒すべきは土砂崩れや川の氾濫より、地震のあとの「在宅避難」です。
世田谷区の土砂災害警戒区域は、国分寺崖線が走る成城・岡本・瀬田といった区の南側に集中しています。多摩川の洪水浸水想定区域も川沿いが中心です。北端に近い八幡山は、これらの直接的なリスクが比較的小さいエリアといえます。
だからといって安心はできません。大きな地震が来れば、建物が無事でも停電・断水は起こります。マンションならエレベーターが止まり、高層階では水の運び上げが重労働になります。世田谷区が「在宅避難」をすすめているのは、まさにこの状況を想定しているからです。自宅が使えるなら、避難所へ行かず住み慣れた家で過ごすほうが、心も体も守りやすいのです。
ここで一度、区のハザードマップで自宅の色を確かめておきましょう。世田谷区には洪水・内水・土砂災害の3種類の地図があります。あわせて、避難場所には「一時的に火災から逃れる広域避難場所」「自宅で過ごせない人のための避難所」「配慮が必要な人向けの福祉避難所」の3種類がある点も、家族で共有しておくと迷いません。
今日からできる3ステップ
備えは、次の3つに絞ると動き出せます。
まず水と食料。世田谷区も内閣府も、目安は「1人1日3リットルの水を最低3日分、できれば1週間分」としています。4人家族の3日分なら水だけで36リットル、2リットルボトルで18本です。数字にすると「思ったより多い」と感じるはずで、これが備えの第一歩になります。必要量が家族構成でわからないときは、区が案内する「東京都備蓄ナビ」に人数を入れると、品目と数量が一覧で出ます。まとめ買いは長期保存水の一覧が手軽です。
次にローリングストック。防災用の特別な食料を買い込むより、レトルトや缶詰、乾麺など普段食べるものを少し多めに買い、古いものから使って買い足す方法です。コツは3つだけ。「いつもより2個多く買う」「古いものを手前に置く」「備蓄は1か所にまとめる」。これなら賞味期限切れで捨てる無駄がなく、続きます。
最後にトイレと電気。断水で見落としがちなのがトイレです。水が流せない状況は現実にすぐ来るので、携帯トイレ・簡易トイレのセットは家族の日数分あると安心です。停電対策には、スマホを何度も充電できる大容量モバイルバッテリーやポータブル電源が心強い味方になります。
子育て世帯なら、この3ステップに液体ミルク・おむつ・お尻ふきを人数分足してください。子どもは大人のペースで我慢ができません。普段使うものを少し多めに回しておくだけで、いざというとき慌てずにすみます。
まとめ:完璧より「一つだけ」動く
備えは完璧を目指すと動けなくなります。今日できるのは、水を2本多く買う、ハザードマップで自宅を確認する、そのどちらか一つで十分です。防災の日は、その「一つ」を年4回思い出すためのリマインダーだと考えてみてください。
あなたの家に今、水は何日分ありますか。この記事を閉じたら、まずキッチンの棚を一度のぞいてみてください。停電時の暑さ対策は室内でできる熱中症対策の記事、電源まわりは夏の暑さ対策ガジェットの記事もあわせてどうぞ。







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