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家庭でできるセキュリティ対策7つ|Wi-Fi・カメラ・外出先【2026年版】

家庭でできるセキュリティ対策7つ|Wi-Fi・カメラ・外出先【2026年版】

「うちには盗られて困るような情報なんてないし、狙われるのは会社でしょ」。ネットの防犯について、そう考えている人は多いはずです。

先に結論を書きます。いま狙われているのは、あなたの家の“データ”ではなく“回線”です。家にあるルーターやカメラが乗っ取られ、見知らぬ誰かの犯罪の中継役にされる。そんな被害が、2026年に警察庁から正式に発表されました。

難しい仕組みは覚えなくて大丈夫です。この記事では、警察庁・総務省の資料を読んで、家庭でできるセキュリティ対策を「何が起きるか」と「今日やること」の2段だけに絞りました。所要時間の目安も付けています。

最初に大事な話:「盗られるものがない家」でも狙われる

2026年7月21日、警察庁・総務省・NICT(情報通信研究機構)が共同で、家庭のネット機器が悪用されている実態を発表しました(NICTER 共同発表資料)。

家に例えると、こういう話です。

  • ルーター=家の玄関の鍵
  • カメラやテレビにつなぐ機器=家の窓
  • 犯人=勝手に合鍵を作り、あなたの家を通り抜けてよそへ盗みに行く人

外から見ると、犯行はあなたの家から出発したように見えます。専門用語では「レジデンシャルプロキシ」と呼ばれますが、名前は忘れてかまいません。

資料によると、こうして中継役にされた機器は国内に少なくとも数万台以上あると推定されています。さらに令和6年(2024年)のネットバンキング不正送金のうち、少なくとも1,918件・約28.9億円でこの仕組みが使われていました。不正送金の被害件数の約44%にあたります。

困るのは、犯人の通信が“あなたの家の回線”に見えることです。警察庁は、住人が捜査への協力を求められる場合があるとも書いています(警察庁 Cyber Police Agency Letter 2026 Vol.9)。

まず自宅チェック4問:1つでも当てはまったら要注意

警察庁が家庭向けに示しているチェック項目を、言葉をやさしくして並べました。

  • □ どこが作ったか分からないアプリや、無料のVPNを使っている
  • □ 「使っていない回線を貸すだけで稼げる」というアプリやサービスを使っている
  • □ 「テレビにつなぐと無料で動画が見放題」という格安の端末を使っている
  • □ 買ってから一度も更新していないネット家電(ルーター・カメラなど)がある

私がこの資料を読んで意外だったのは、機器そのものに問題がある場合です。共同発表資料には、製造や流通の段階で悪いプログラムが組み込まれた機器があると書かれています。3つ目の「相場より安くて不審な動画端末」が名指しで注意されているのはそのためです。自分では何も悪いことをしていなくても、つないだ瞬間に“窓が開く”ことがあるわけです。

1つでも当てはまったら、次の対策に進んでください。当てはまらなかった人も、対策1と5だけはやっておいて損はありません。

家の中でやる対策5つ

No. 対策 目安時間
1 ルーターの自動更新をオンにする 5分
2 ルーターの管理パスワードを初期値から変える 5分
3 ペットカメラ・見守りカメラを点検する 10分
4 「無料」「稼げる」アプリと格安動画端末を外す 10分
5 家族全員のスマホ・パソコンを更新する 1人1分

対策1:ルーターの自動更新をオンにする(5分)

何が起きる:ルーターの中のソフト(ファームウェア)が古いままだと、見つかった弱点が直されません。玄関の鍵が壊れているのに、修理を断っている状態です。

今日やること:総務省は、自動更新に対応した機種なら自動更新を有効にするよう勧めています(総務省 無線LAN(Wi-Fi)の安全な利用)。設定の場所は、たとえば次のとおりです。

  • バッファロー:設定画面の「詳細設定」→「管理」→「ファームウェア更新」(バッファロー FAQ)
  • NEC Aterm:設定画面の「メンテナンス」→「ファームウェア更新」にある「時刻指定バージョンアップ機能」(対象機種は初期値で有効/Aterm Q&A)

設定画面に入るのが面倒なら、メーカーのサイトで自分の型番を検索し、サポートが続いているかだけでも確認してください。サポートが終わった機種は、更新そのものが届きません。買い替えの判断は「Wi-Fiルーター買い替え時期|5つのサインと6ステップ」にまとめています。

対策2:ルーターの管理パスワードを初期値から変える(5分)

何が起きる:ルーターには、Wi-Fiにつなぐためのパスワードとは別に、設定画面に入るためのパスワードがあります。これが機種共通の初期値のままだと、第三者に乗っ取られる可能性があると総務省は注意しています。

今日やること:設定画面で管理パスワードを、推測されにくいものに変えます。ついでにWi-Fiの名前(SSID)に、名字や部屋番号が入っていないかも見てください。Wi-Fiの名前は、電波の届く範囲の誰からでも見えます。

対策3:ペットカメラ・見守りカメラを点検する(10分)

何が起きる:留守中のペットや子どもを見るためのカメラは、家の中に向いた“窓”です。総務省は、設定が甘いネットワークカメラの映像が意図せず第三者に公開されるおそれがあり、実際に映像を集めて公開するサイトも確認されていると注意を呼びかけています(総務省 ネットワークカメラの注意喚起)。

今日やること:アプリの設定画面で、次の3つを確かめます。

  1. パスワードが設定されているか、十分に長いか
  2. カメラの本体ソフトが最新か、メーカーのサポートが続いているか
  3. 使っていない機能(外からの共有など)がオンのままになっていないか

在宅中はレンズを物理的に隠す、という方法もあります。リビングに置いたカメラが、家族の団らんをずっと映していると考えると、少し落ち着かないはずです。

対策4:「無料」「稼げる」アプリと格安動画端末を外す(10分)

何が起きる:自宅チェック4問の1〜3に当てはまるものは、自分で合鍵を配っているのに近い状態です。中継役にされる入り口として、共同発表資料が名指ししています。

今日やること:スマホのアプリ一覧を開き、無料VPNや「回線を貸して稼ぐ」系のアプリがあれば削除します。テレビの裏に、出どころの分からない格安の動画端末がつながっていれば、電源とネットから外してください。

対策5:家族全員のスマホ・パソコンを更新する(1人1分)

何が起きる:家の鍵をいくら固くしても、家族のスマホが古いままだと、そこが裏口になります。

今日やること:スマホとパソコンの「ソフトウェアアップデート」を開き、更新が残っていないか確認します。子どもの端末も忘れずに。子どものスマホの管理画面については「子どものスマホ制限|iOS 27対応の設定5ステップ」も参考になります。

外でやる対策2つ:カフェとホテルのWi-Fi

対策6:カフェでは「鍵マークなし」のWi-Fiで大事な入力をしない

何が起きる:暗号化されていないWi-Fiは、外出先で知らない家の玄関先に立っているようなものです。総務省のマニュアルは、「セキュリティ(暗号化)なし」のWi-Fiではログイン情報や個人情報を入力せず、見られても構わない使い方に限るよう勧めています(総務省 公衆Wi-Fi利用者向け簡易マニュアル)。

今日やること:Wi-Fi一覧で鍵マークのないネットワークには、ネットバンキングやカード番号の入力をしない。ブラウザに「接続が安全ではありません」と出たら、その場で入力をやめます。もう一つ、スマホの設定でいつも使うWi-Fi以外への自動接続をオフにしておくと、知らないうちにつながる事故を防げます。

対策7:ホテルでは「案内されたWi-Fi名」と1文字ずつ見比べる

何が起きる:Wi-Fiの名前は、誰でも自由に付けられます。総務省のマニュアルには、本物そっくりの偽のWi-Fiがログイン画面をまねた入力画面に誘導し、IDやパスワードをだまし取る例が報告されていると書かれています。

今日やること:ホテルでは、フロントや客室の案内カードに書かれたWi-Fi名と、スマホに表示された名前を1文字ずつ見比べてください。末尾に「_Free」が付いている、数字が1つ違う、といった“似ているけれど違う名前”は避けます。総務省も、提供者が案内しているものと同じか確認し、提供者が不明なら接続しないよう勧めています。

迷ったら、Wi-Fiを使わずスマホのモバイル回線(4G/5G)で済ませるのが確実です。年末年始の帰省や旅行の前に、ギガの残りを確認しておくと安心です。

もし「入られたかも」と思ったら3ステップ

ルーターの設定画面に見覚えのない変更があった、カメラが勝手に動いた。そんなときは、警視庁が示す次の順番で立て直します(警視庁 家庭用ルーターの不正利用に関する注意喚起)。

  1. ルーターを初期化する
  2. ファームウェアを最新版に更新する
  3. パスワードを複雑なものに変える

警視庁は、一度設定を変えられると、パスワード変更などの従来の対策だけでは不正な状態が解消されない場合があると注意しています。だからこそ、最初に初期化です。手順は取扱説明書かメーカーのサイトで確認してください。不安なときは、警察相談専用電話「#9110」や都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口に相談できます。

別解:古い機器は「対策」より「買い替え」が早いこともある

サポートが終わったルーターやカメラは、どれだけ設定を見直しても、新しい弱点は直りません。共同発表資料も、サポートが終了した機器は買い替えを検討するよう勧めています。

まとめ:家庭のセキュリティ対策は「鍵の修理」と「窓の点検」から

家庭のセキュリティ対策は、難しい知識より習慣です。玄関の鍵(ルーター)は自動更新をオンにして、管理パスワードを変える。窓(カメラや家電)は、パスワードと更新とサポートを確かめる。外では、鍵マークのないWi-Fiに大事なことを入力せず、ホテルではWi-Fi名を1文字ずつ見比べる。どれも10分以内で終わります。

あなたの家のペットカメラ、最後に更新したのはいつですか。今夜、アプリの設定画面を1回だけ開いてみてください。

機種変更を控えているなら「LINE引き継ぎ|機種変更で消える5つと6ステップ」もどうぞ。

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