
「子どものスマホ制限」で検索して出てくる手順どおりに押したのに、その項目が見当たらない。2026年秋のいま、そうなっている方は少なくないはずです。
理由ははっきりしています。2026年9月に配信が始まったiOS 27で、iPhoneの子ども向け設定が作り直されました。 Androidのファミリーリンクも、「13歳になれば子どもが自分で解除できる」という昔の常識がもう通りません。
この記事は、Appleが9月29日に公開した家族向けガイドと、Google ファミリー リンクのヘルプを直接読み、現在の画面名で手順を書き直したものです。あわせて、競合記事がほとんど触れていない「締めすぎて親子バトルにしないための年齢別の基準」まで踏み込みます。
最初に大事な話:iOS 27で「設定の入口」が変わりました
これまでのiPhoneの定番手順は「設定 → スクリーンタイム → 休止時間」でした。iOS 27では、子どもの管理は「ファミリー共有」の設定から、お子様の名前を選んで操作する形にまとまっています。Appleのガイドでは「許容時間」「スクリーンタイムのスケジュール」「閲覧のリクエスト」「許可された連絡先」など、新しい名前の項目が並びます(Apple「健全なデジタル習慣を身につける:ファミリー向けガイド」)。
見落としやすい条件が一つあります。ガイドには、この新しいペアレンタルコントロールを使うにはファミリーのすべてのデバイスをバージョン27以降にアップデートする必要があると書かれています。子どものiPhoneだけでなく、親のiPhoneもです。
そしてiOS 27に対応するのは、iPhone 11・iPhone SE(第2世代)以降です(Apple サポート:iOS 27に対応するiPhoneのモデル)。親の機種変更で余った古いiPhoneを、そのまま子どもに渡そうとしていませんか。 それより前の機種だと、新しい仕組みは使えません。
Android側も前提が変わっています。Googleのヘルプには、子どもが13歳になっても「18歳未満のお子様が管理機能を停止するには、保護者の承認が必要です」と明記されています(Google For Families ヘルプ)。「13歳の誕生日に勝手に外される」と書いた古い記事は、もう当てはまりません。
設定する前に決めておきたい4つのこと
手順に入る前に、方針を決めておくと設定が迷いません。
1. 「何分まで」より「どの時間帯か」
Appleのガイドは、研究や専門家の見解として、決まった時間の目安よりもスクリーンタイムを継続的に管理することのほうが重要になると紹介しています。1日○分という数字を決めるより、「登校前・授業中・寝る前は使わない」と時間帯で区切るほうが、親も子も守りやすくなります。
2. 夜は寝室に持ち込まない
ガイドでは、米国小児科学会(AAP)が就寝の少なくとも1時間前からスクリーンをオフにし、夜間はデバイスを寝室の外に置くことを推奨していると紹介されています。設定よりも先に、「充電はリビングで」という家のルールを一つ決めるのが近道です。
3. 連絡手段だけは止めない
時間制限をかけると、電話やメッセージまで止まるのではと心配になります。iOS 27では、電話・メッセージ・FaceTime・マップなどの重要なアプリがデフォルトで「常に許可」に設定されています。Androidでも、スクールタイム中に子どもは通話の発信やメッセージの送信ができます。
4. ルールは子どもと一緒に決める
Appleのガイドは手順の1番目に「スクリーンタイムについて話し合う」を置いています。制限は設定して終わりではなく、成長に合わせて見直す前提で、子どもの意見も入れて決めましょう。
iPhone(iOS 27)の設定5ステップ
以下は、親のiPhoneから子どものアカウントを管理する流れです。どれも「設定」アプリ →「ファミリー共有」→ お子様の名前から入ります。
ステップ1:お子様用アカウントを作る
設定アプリで「お子様を追加」をタップし、「お子様用アカウントを作成」を選びます。13歳未満はお子様用アカウントが必須で、18歳未満まで利用できます。親のApple Accountのまま使わせている場合は、サインアウトしてからお子様用アカウントで設定し直すよう、公式ガイドが案内しています。
ステップ2:アプリの購入とダウンロードに承認をかける
「承認と購入のリクエスト」をオンにすると、子どもが新しいアプリを入れたいとき、親に「メッセージ」でリクエストが届きます。お子様用アカウントの13歳未満は、最初からオンです。
ステップ3:Webサイトの閲覧を管理する
「アプリとウェブサイト」から設定する「閲覧のリクエスト」は、iOS 27の新機能です。Safariで初めて開くサイトに、親の承認が必要になります。13歳未満は最初からオン、13歳以上は代わりに「成人向けウェブサイトを制限」が最初からオンです。
ステップ4:「許容時間」と「スケジュール」を決める
「許容時間」を開くと、子どもの年齢に応じた上限の初期値が提案されます。「エンターテインメント」「ゲーム」「ソーシャルメディア」などのカテゴリごとに調整できます。続けて「スクリーンタイムのスケジュール」で、「登校前」「学校」「放課後」などの時間枠ごとに使えるアプリを決めます。
ステップ5:連絡できる相手を絞る
「許可された連絡先」で、電話・メッセージ・FaceTimeでやり取りできる相手を管理します。13歳未満は最初からオンです。裸を含む画像や動画をぼかす「コミュニケーションの安全性」は、iOS 27で流血や暴力的な内容にも対象が広がりました。18歳未満のお子様用アカウントでは最初からオンになっています。
Android(ファミリーリンク)の設定4ステップ
Androidは、親のスマホに入れる「ファミリー リンク」アプリで管理します。画面下の「利用時間」から入るのが基本です(Google For Families ヘルプ)。
ステップ1:子どものGoogleアカウントを管理対象にする
ファミリー リンク アプリから、13歳未満の子ども用のGoogleアカウントを作成できます。すでにアカウントがある場合も、管理機能を後から設定できます。
ステップ2:「休息時間」と「スクールタイム」をオンにする
「利用時間」→「スケジュール」で、「休息時間」(夜)と「スクールタイム」(授業中)をオンにします。「1 週間のスケジュール」で曜日ごとの時間も決められます。どちらもAndroid 7以降の端末が対象です。
ステップ3:アプリごとに上限を決める
「利用時間」→「利用時間の制限」→「アプリの制限」で、アプリを選んで「利用時間の上限を設定」をタップします。勉強や連絡に使うアプリは「時間無制限」にしておくと、1日の上限に達しても使えます。
ステップ4:困ったときは「ボーナスタイム」
調べ学習が長引いた日などは、スケジュールを変えずに「ボーナスタイム」でその日だけ時間を足せます。ルールを崩さずに例外を作れるので、親子で揉めにくくなります。
締めすぎて親子バトルにしないために:年齢別の目安
よく見かける手順記事は「最大限に制限する」ところで終わっています。ところが、締めすぎると子どもは抜け道を探し始めます。Appleの初期設定は年齢で中身が変わるので、それを基準に考えると無理がありません。
| 年代 | Appleの初期設定(お子様用アカウント) | 家庭での考え方 |
|---|---|---|
| 小学生(13歳未満) | 承認と購入のリクエスト・閲覧のリクエスト・連絡先の管理がオン | 入口を親が管理。時間は時間帯で区切る |
| 中学生(13歳〜) | 成人向けウェブサイトの制限がオン。購入の承認は状況による | 時間の上限は一緒に決め、ボーナスタイム等で例外を許す |
| 高校生(〜18歳未満) | コミュニケーションの安全性はオン | 本人が管理できるよう、使い方の話し合いへ移す |
※年齢の区分は国や地域によって異なる場合があります。
ガイドにも、子どもの成長につれて「あなたがスクリーンタイムを管理する段階から、お子様自身が管理できるよう手助けする段階へ移行していく」とあります。制限の目的は、18歳の時点で自分で止められる子にすることです。
別解:設定だけで守りきれないとき
設定は万能ではありません。最後に、設定以外の手を二つ挙げておきます。
一つ目は、夜の置き場所を物理的に決めることです。リビングに家族分の充電場所を作ると、「寝室に持ち込まない」が自然に守れます。複数台をまとめて置ける充電スタンド(Amazon)を置くのも一つの方法です。
二つ目は、渡す端末を選び直すことです。お下がりのiPhoneがiOS 27に対応していない場合、新しい制限機能は使えません。そのときは、新しい端末を用意するか、まずは落としても壊れにくい耐衝撃のスマホケース(Amazon)とセットで、対応機種を渡すほうが安心です。機種変更の前に、LINE引き継ぎで消える5つのものも確認しておきましょう。
まとめ
子どものスマホ制限で押さえたいのは次の5点です。
- iOS 27では、子どもの管理は「ファミリー共有」→ お子様の名前から。親子のすべての端末を27以降に
- iOS 27の対象はiPhone 11・iPhone SE(第2世代)以降。古いお下がりは要確認
- Androidは13歳を過ぎても、18歳未満は管理の停止に保護者の承認が必要
- 時間は「何分」より「どの時間帯か」。夜は寝室の外へ
- 締めすぎず、年齢に合わせて「本人が管理する」方向へ移していく
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