こんにちは、ライターのmidoriです。先日【金魚すくい】4大鉄則!これだけ覚えれば大丈夫!【0匹から卒業しよう】で金魚すくいのコツを少しだけアップしましたが、みなさん金魚のルーツはご存知ですか?
関東でも東京都江戸川は金魚の産地として知られており、毎年イベントも開催されるようです。せっかくなので金魚の簡単な座学から、金魚を知ったら夏の金魚イベントがより楽しくなるかもしれません。
金魚のルーツ。そもそも金魚はどこから来たの!?
原産地は中国、約2千年前に鮒(チィ)と呼ばれる野生のフナから突然変異で生まれた赤い魚とされ、長い年月をかけて、世界中で観賞することを目的に改良されてきたのが金魚なのです。
日本には、室町時代に泉州(大阪)に伝わった記録があります。
輸入当初は高級品とされ、一部の貴族の間でひそかに話題となり、宮廷での飼育に限られていました。
やがて、江戸時代(1804~1829)になると武士が副業として金魚養殖を始めます。
副業だったなんて面白いですね。下級武士は収入が低く、内職として金魚を養殖していたと言われています。
大量生産されるようになると、庶民の間にも広がり金魚ブームとなりました。
ちなみに、尾びれの改良などが進んで徐々に華やかな姿へと進化すると、金運をもたらす魚として「金魚」と言われています。
昔は透明な容器ではなく陶器に入れて上から鑑賞したため、上から見るのが主流でした。
実は、この「上見(うわみ)」が元々の鑑賞法です。
尾びれが「どうしたら花開くように見えるのか」を考えて改良された金魚。見所は「尾びれの揺れの美しさ」なのかもしれませんね。
金魚の中でもふっくらした「らんちゅう」は基本的に「上見」の魚といわれています。
日本の金魚3大産地(旧産地)
奈良県大和郡山、愛知県の弥富、熊本県長洲町(以前まで東京都の江戸川がランクインしていましたが、都市化・宅地化の影響で、埼玉県の加須へ移動)とされています。
そして、金魚の種類も地域によって異なるようです。
【金魚養殖のはじまり】 東京都江戸川 明治末か大正期頃〜 |
入谷、下谷から移ってきたのが金魚養殖の始まり。 全盛期には20軒以上の金魚屋が!!現在では佐々木養魚場と堀口金魚養魚場の2軒のみとなってしましましたが品質は日本トップクラス!東京都の江戸川は優良な琉金が作られることで有名で、江戸川産の琉金は「江戸川琉金」と呼ばれブランド化しています。 |
販売:堀口養魚場 |
愛知県弥富 約130年前〜 |
大和郡山の金魚商人が、道中、農家の田を金魚を休ませるために借りたのが始まり。
愛知県の弥富は、あらゆる品種の高級金魚を生産しており、弥富産の金魚は高級金魚の「弥富金魚」としてブランド化されています。 |
昭和25年創業の一番の老舗の金魚専門店:丸照養魚場 |
【日本の金魚産地のルーツ】 奈良県大和郡山 約300年前〜 |
1724年に柳澤吉里候が山梨県から大和郡山へ入国したときに持ち込んだのが始まり。
奈良県の大和郡山は、高級金魚と言うよりも、金魚すくい用の金魚(和金)を大量に生産することで有名で、現在は愛知県の弥富にその座を奪われてしまいましたが、長年、金魚生産量日本一を誇っていました。 |
郡山金魚資料館 (金魚の水族館) |
熊本県長洲 約300年前〜 |
本格的に金魚が養殖されるようになったのは1870年代になってから。
九州における金魚産地として知られていますが、他にはオランダ獅子頭が大型化する品種「ジャンボシシガシラ」が長洲の特産金魚として有名です。 |
facebook: 村木養魚場 |
現在、日本で主に養殖されている種類は約25種類!
系統図に載せていない新種も数多くありますが、金魚は人為的に作りだされた改良種であるため、同じ親から同じ仔が生まれるとは限らないため、安定供給することがとても難しく、市場で普通に目にすることができないものも多いのです。(熱帯魚ショップ検索&アクアリウム情報の『みずものコム』)
金魚がこんな貴重なものだったなんて!
日本の夏の風物詩の金魚。金魚すくいの和金以外にも綺麗な金魚の鑑賞もいいかもしれませんね!
金魚の鑑賞
鑑賞用として親しまれてきた金魚たち。今年は風流に「上見」に挑戦してみませんか?
お花と一緒に鉢で楽しむ
昔ながらの鉢は風行きもあって上見にも最適!サイズもデザインも豊富です。
▼(ビオトープ/睡蓮)姫スイレン(赤)+楊貴妃メダカ ガラス鉢セット赤(説明書付) 本州・四国限定[生体]
シンプルに楽しむ現代の金魚鉢
▼おしゃれに!Young Young サスペンション 金魚鉢 直径12cm
生き物は飼えないという方には・・・
こんな金魚アートもあります!
▼樹脂アート プリザーブドフラワー リーフ 純日本製 3D金魚アート
まとめ
いかがでしたか?
人間が作り出した「生きた芸術」と言われている金魚。今年は鑑賞用として楽しんでみるのもいいかもしれません。
品種改良によって多様化してきた金魚たち。
楽しみ方や鑑賞としてもアートの世界まで広がっています。
次回は関東圏を中心とした、金魚に関わる楽しいイベントをご紹介しますね。