こんにちは!ライターのスージーです。
嫌いな宿題ナンバーワンとの声の多い、読書感想文。
本を読むのが苦手な人はもちろん、読書は好きだけど読書感想文は嫌い、という人も。
読書感想文をスラスラ書くには、ちょっとしたコツが必要です。
書くのが劇的にラクになる書き方と、困ったときに使える裏技を紹介します。
ステップ1:本選び
課題図書が決まっている場合はどうしようもないですが、そうでない場合、読書感想文の要は本選びから始まっています。
なんでもいい場合は、あえて初めて読む本を選ぶのではなく、今まで読んだことのあるものを。
特に、その中でも面白かった本を選ぶとその後のステップがラクになります。
指定の課題本の中から選ぶ場合は、なるべくメジャーなものを。
なんとなく大筋を知っているくらい有名な方が、読む時も読み進めやすいです。
また、この後に紹介する裏ワザも、いわゆる名作といわれている本に限定されているものもあります。
コンクールを目指す、とかになると有名本はライバルが多くて書きづらいかもしれませんが、ただ提出するだけなら奇をてらう必要はありません。
ステップ2:読む
「読書」感想文ですから、読まなければ始まりません。
一度読んだことのある本であれば、まだここでは一から読み直さず、次のステップを踏まえてから読むと書きやすいです。
初めて読む本のときは、一旦感想文のことは忘れて本を楽しみましょう。
頑張って読んでみたものの楽しめなかったり、内容が頭に入らない時、また、うっかり提出日前日になってしまいあわてて課題図書をみたら超大作だらけだった場合などは、もう全部読むのは諦めましょう。
大まかな筋がわかればとりあえず感想文は書けます。
<読まずに済ませる裏ワザ>
今は、メジャーな作品は漫画になっているものも多いです。
漫画ならだいぶ時間も短縮、本嫌いの人もとっつきやすいです。
さらに時間がないときにオススメなのが、内容をピンポイントで要約した漫画です。
有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。 (torch comics)
この1冊に、25冊の有名文学作品の要約漫画が掲載されています。
本文の抜粋も要所要所に書かれているので、読書感想文で使えそうな場面を見つけたら、その箇所だけ原本と見比べるのも簡単です。
自分の選んだ本がこの中になかったら、この中にあるものから選びなおしてもいいくらいです。
ステップ3:構成を考える
ただ、頭で考えていてもまとまりません。
要点を掴んでメモにおこしていきましょう。
- 簡単なあらすじ
- お気に入りの場面とその理由
- 主人公の好きなところ(嫌いなところ)
- 主人公のようになるためには(ならないためには)どうしたらよいか
まず、書きたいのはこの4つです。
分量は1<2<3<4になるように、後半の分量を徐々に増やすようにするとバランスがいいです。
おおまかに書いてみて、全体の量が足りないと思ったら、あらすじの前に、
0.その本を選んだ理由と読み終わった後にどう感じたか
を足してみましょう。
それでも全然足りない!という場合は、好きな場面と理由をもう一つ追加するか、4のボリュームを増やすために、実際のエピソードなどを交えて膨らますといいでしょう。
<書けない時の裏ワザ>
メモすら書けない!というときに参考になるのは他の人の感想文を見ること。
読書感想文シリーズ 夏目漱石: おまけとして夏目漱石の作品が付いてきます。
こちらの本は、夏目漱石の代表作3作品の感想文がそれぞれ8本ずつ収録されています。
いわゆるコンクール入賞作とかではない、普通の感想文を目にする機会はほとんどないので、こういった本は貴重!
夏目漱石しかないのが残念です。
そのまま書き写しはもちろんNGですが、あらすじや、お気に入りの場面などの書き方を「参考に」させてもらうだけでも、だいぶ書きやすくなると思います。
ステップ4:書く
あとは、メモ書きを見ながら、原稿用紙に清書していくだけです。
番号がそのまま段落になるので、段落分けも簡単!
まとめ
読書感想文は、原稿用紙に書くまでの準備が大切です。
特に肝となるのがステップ3の構成です。
今まで、原稿用紙の前で頭を悩ませている時間が長かった人や、とりあえず書き初めて途方にくれてしまっていた人は、この方法で読書感想文に取り組んでみてください。
ただ闇雲に書いていた時より格段にラクに書けるようになるはずです。
また、この方法は子どもにも有効です。
子どもが読書感想文の宿題で困っているときは、ステップ3のメモ書きの要点を子どもに質問してあげましょう。
まず口頭で答えさせて、そのあと文章にまとめさせると、スムーズに書き進められます。