こんにちは。ライターのスージーです。今、DSで遊んでいる子ども達の間でちょっとした問題になっている「バグ」のこと、ご存知ですか?
知ってる人も知らない人も、ゲームのバグについて子どもとちゃんと話し合っておきませんか?
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バグって?裏技って?
バグとは、もともとはプログラミングのエラーの事。エラーがあると、ゲームが途中で止まってしまったり、意図したように動かなくなってしまうので、プログラマーはバグをできるだけ出さない事に力を注ぎます。
ただ、ゲームのように、遊ぶ人によって思いもよらない操作が行われるものは、すべてのバグを完全になくす事は難しいです。
そこで、作った側が意図していない事、それもゲームが有利になるようなハプニング(通常では手に入らないアイテムが手に入ったり、操作でキャラクターやアイテムのレベルをあげる事ができたり)を遊んでいる人が見つけると、裏技発見!とネットなどで情報が出回る事になります。
子ども達にも浸透
そんな裏技やバグは、子ども達の間でも流行っています。ちょっとおかしな動きをすると、「これ、バグじゃね?」と盛り上がるものから、YouTubeなどで裏技を入手してそれをみんなにも教えるという進んだ子まで。
ただバグだバグだと騒いでいるだけならかわいいものなのですが、その危険性を理解しないまま言われるがままに操作してしまったり、好意から友達のゲームにまでバグ操作をかけてしまうと、いざ故障したときに問題になってしまいます。
具体的には
例えば、根強いブームが続く妖怪ウォッチ。友達が強いキャラクターを持っていて、それが欲しい場合は通信での交換をお願いする事になります。あくまでも交換なので、お互いが同意すれば自分の持っているキャラクター1体と相手の持っている1体が入れ替わります。キャラクターを増やす仕組みにはなっていないのです。
今、流行っているのはその増えないはずのキャラクターを交換の裏技(バグ)で増やす、というもの。その方法が問題で、通信で交換している最中にあるタイミングでゲームソフトを抜く、というやり方。危険なので、直ちにやめさせたい!
何がいけないのか
ゲームを起動した状態で、しかも通信の最中でゲームソフトを抜くことは、機械にとってよくありません。また、セーブの最中や通信中に電源を切る事もしてはいけません。
これらはゲームの取扱説明書にも書いてある事であり、守らなけらばゲームのデータが消えてしまう事も、ソフトが故障する事も、最悪の場合ゲーム本体が故障する事だってあり得ます。
説明書の注意事項を守らなかった結果ソフトや本体が壊れてしまった場合は、保証の対象にならない事もあります。
セーブデータが戻ってこないのはもちろんですが、本体の修理費も実費になってしまう可能性もあります。
やめさせるには
小学生くらいになると、ゲームや機械に関しては親より子どもの方が詳しいという人も多いかも。詳しい子は、ただ闇雲に危ない事はダメ!といっても聞く耳を持たないかもしれないし、そもそも何を禁止したらいいかも良くわからないという人もいる事でしょう。
まずは、今までの内容をもう一度頭に入れ、バグや裏技とはなんなのかを説明してあげましょう。知らない子には知識として、既に知っている子には、こちらだって何もわからない訳じゃないという牽制として。その後の説得がしやすくなります。
それから、絶対にやってはいけない裏技は何なのか、話し合いましょう。
具体例にもあったような、電源を入れた状態でのソフトの抜き差しや、電源を正しいやり方意外の方法で切るもの(セーブの最中や、通信中など)は必ず禁止する事をお勧めします。ただ禁止するのではなく、何がいけないのか、守らなかったときにどうなるのかもちゃんと教えてあげましょう。
本当にやめてくれるか心配な方は、それで何か問題が合った時のルールも決めておくと良いでしょう。
壊れてもソフトや本体の買い直しはしない、とか、友達のゲームを操作して相手のものが故障してしまった場合は自分で弁償、とか。
裏技で手に入るものは確かに魅力的だけど、それをやると今後一切ゲームができなくなるかもよ、と厳しめに認識をさせておくと安心ですね。
子どもの反論
ここまで話すと、詳しい子からは反論がでるかもしれません。
「裏技には安全なものもあるんじゃない?」
だったら、電源やソフト抜き差しに関係の無い裏技ならやってもいいのか?と言われる事もあるかもしれません。
裏技は、危険なものからどうでもいいようなものまで無数にあります。スーファミ世代の人には有名なマリオの無限1UPとか、過去にも色々ありました。
まだ自分で判断できない子どもにどこまで禁止したら良いのかは悩むところです。
裏技全面禁止!と言えれば簡単なのですが、実際には裏技と攻略は違いがよくわかりにくいこともあります。ネットでは様々な情報があふれているため、裏技といいつつ実際はただの攻略方法であったり、攻略情報がのっているサイトにバグを起こすような裏技が書かれている場合も。
じゃあ、情報には一切頼らず自分の力だけでゲームをすれば?攻略情報に頼ってクリアして楽しいの?と思うかもしれません。確かに正論!一理も二理もあります。ですが、行き詰まったときにはついつい攻略情報に頼りたくなってしまう気持ちもわかります。
ここに関しては子どもの性格にもよるし意見が分かれるところですが、ネットの情報を信じすぎないこと、普通ではしないような操作をしたらデータが壊れる事もある、ということは教えておきたいですね。
「わざとやった訳じゃない」
なんて言うお子さんがいたら、賢い!とほめてあげてください。確かに、プログラムの穴であるバグは、たまたま見つけてしまう事もあります。
では、わざとじゃなくバグを見つけたときはどうしたらいいのか?
回答は、「ネットに報告したり、友達に広めたりせずに、ゲームを開発した人に教えてあげる!」です。
ゲームの公式ページにはだいたいお問い合わせ先が書いてあります。メールや電話でバグの報告をしてあげるのが正しい対処方法だから、もし今度見つけたら親に教えてね、と伝えてあげてくださいね。
道で10円拾ったときに交番に届けるのと同じように、正しい事だけれど、実際にはやっている大人はそんなにいないと思いますが、、、。
ただ、普通の操作でできる事はだいたい開発者も試しているはず。そんな頻繁に子どもが偶然バグを見つける事は少ないと思います。バグじゃなくってソフトの調子が悪いだけなことも多いので、全部を真に受けないように、親の見極めも必要ですね。
まとめ
通信を使った裏技は相手の機械にも影響を与えます。大げさなようですが、ゲームの恨みは意外と深い!何かあったときは自己責任ではすまされず、その後の関係にも影響をあたえかねません。
・バグと裏技について
・やっていはいけない操作とやったらどうなってしまうのか
・その結果故障した場合のルール決め
この3点をしっかりとご家庭で話し合い、トラブルにならないようにしてくださいね。
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