
2026年のシルバーウィークは、9月19日(土)から23日(水)までの5連休。11年ぶりの大型連休です。新幹線も高速道路も使わない前提で、この5日間をどう割り振るか。実は八幡山から電車で20分ほどの範囲に、本格的な秋祭りも、美術館も、縄文時代の集落跡もそろっています。
先に、いちばん間違えやすいところを1つ。「月曜だから美術館は休みだろう」と諦めかけた方、今年は開いています。休むのは連休が明けた9月24日(木)のほうです。理由は後半で書きます。
9月19日・20日は世田谷八幡宮の秋季大祭|神社の境内に土俵がある
シルバーウィークの頭2日は、神社の境内で学生相撲を観られます。世田谷八幡宮は「江戸三相撲」と呼ばれた奉納相撲の名所で、土俵が今も残っている神社です。
公式サイトによると、令和8年の秋季大祭は9月19日(土)が宵宮祭で、午後2時から奉納学生相撲、午後3時から嚴島神社祭。翌20日(日)の大祭は午前10時から本宮例大祭の祭典、10時より随時 神楽(若山社中)、正午に町内連合神輿の宮入り、午後6時から余興(松若芸能社)という流れです。
名前が似ているので念のため書いておくと、ここは八幡山ではありません。所在地は世田谷区宮坂1-23-20、最寄りは東急世田谷線の宮の坂駅です。八幡山からは京王線で下高井戸まで3駅、そこで世田谷線に乗り換えて7分ほど。乗り換え1回で着きます。
参拝者用の駐車場はありますが台数に限りがあり、20日は神輿の宮入りに伴って一部の時間帯に閉鎖されると公式が案内しています。電車で行くのが正解です。御朱印を集めている方なら、御朱印帳の一覧をひとつ鞄に入れておくと、この日の記憶が形で残ります。
9月21日の敬老の日、世田谷美術館は60歳以上が無料になる
敬老の日の1日だけ、砧公園の世田谷美術館は60歳以上の観覧料が無料になります。ただし、無料になるのは2階のコレクション展だけ。ここを取り違えると当日レジで戸惑います。
対象は2階の「ミュージアム コレクションⅡ 気になる、こんどの収蔵品―作品がつれてきた物語」(8月8日〜10月25日)。当日は運転免許証や保険証など年齢を証明できるものが必要で、観覧に付き添いが要る場合は受付に申し出れば付添者1名まで無料になります。
一方、1階の企画展「スウェーデン・テキスタイル 暮らしと自然に息づく北欧デザイン」は有料です。会期は9月19日から11月15日で、ちょうど連休初日に幕が開きます。20世紀半ば以降のスウェーデンの布が約200点。祖父母世代と一緒に行くなら、無料の2階を軸に据えて、余力があれば1階へ、という順番が組みやすいはずです。
住所は世田谷区砧公園1-2、電話03-3415-6011、開館は10時から18時(展覧会入場は17時30分まで)。なお、分館の向井潤吉アトリエ館・清川泰次記念ギャラリー・宮本三郎記念美術館は展示替え期間で休館中と案内が出ています。
シルバーウィークの落とし穴は、明けた9月24日にある
私は最初、月曜の9月21日は休館だろうと思い込んでいました。調べてみると、逆でした。
世田谷美術館の休館日は「月曜日(祝休日の時はその翌平日)」というルールです。今年は21日が敬老の日、22日が国民の休日、23日が秋分の日。月曜から水曜まで3日続けて祝休日なので、振り替え先の「翌平日」は木曜の24日まで押し出されます。
公式の来館日カレンダーで確かめると、22日のページには展覧会とワークショップがきちんと並び、24日のページには「9月24日(木曜日)は休館日です」とだけ表示されます(2026年9月14日時点)。連休の谷間を警戒するより、連休明けを警戒するほうが正しい年です。
同じ休館ルールの世田谷文学館(芦花公園駅から徒歩5分)は、少し事情が違います。公式サイトの展覧会ページが「開催中の展覧会はありません」と表示していて(同日時点)、次のコレクション展「没後30年 宇野千代展」は9月26日から、企画展「ヤマザキマリの世界」に至っては10月3日から。展示を目当てにするなら、連休をまたいで翌週以降に回すほうが満足度は高くなります。
シルバーウィークの混雑を外すなら杉並側へ|塚山公園の縄文の森
八幡山から京王線で1駅、上北沢から歩いて10分ほどの住宅街に、縄文時代中期の集落跡がそのまま公園になっている場所があります。杉並区立の塚山公園です。
昭和7年頃から土器や石器が出土し、竪穴式住居跡が次々に見つかった土地で、杉並区の案内によれば面積は約2.87ヘクタール。管理棟前の敷石は地下の古代住居跡を色分けして表示していて、その一角に復元住居が建っています。管理棟のなかには遺跡展示室とみどりの相談所があります(開室の日時は変わることがあるので、出かける前に電話03-3302-8989で確認を)。
子ども連れなら、こどもの広場のほうが刺さります。丸太の吊り橋でむすんだ大きな木製遊具が2つ、台地の斜面を下る渓流、その先のじゃぶじゃぶ池。
奥には1ヘクタールを超える「遺跡と野鳥の森」が広がり、コゲラやモズがやってきます。コンパクトな双眼鏡が1つあると、森での滞在時間が変わります。駐車場はないので、ここも電車か徒歩で。
八幡山は世田谷区と杉並区の境にあります。世田谷側だけを探していると、電車1駅の距離にある縄文の森を丸ごと取りこぼします。
シルバーウィークの5日間、今のうちに1行だけ決めておく
19日と20日は宮坂で祭り、21日は砧公園で美術館、22日は人出が割れる谷間の日なので屋外、23日は秋分の日でお彼岸の中日。千歳烏山の烏山神社例大祭は例年9月23日・24日で、この日程なら連休の最終日に重なります(詳しくは秋のお出かけ4選にまとめました)。
祝日の並びそのものがなぜ今年だけ特殊なのかは、敬老の日と11年ぶりの5連休のほうで整理しています。あわせて読むと、22日という不思議な休みの正体がわかります。
5日もあると、かえって何も決めないまま終わります。あなたなら、この5日のうちどこか1日を、どこに使いますか。1日だけ先に埋めておくと、残りの4日が急に動き出します。








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